この記事の結論
- 不動産の副業は稼げる!
- 土日をうまく活用できる!
- でも特有の注意点を見逃すと後悔する!
- ちゃんとそこを理解した上で自分にできそうか判断しよう!
働き方が多様化し、副業をやる人が増えました。
その中で最近注目を集めているのが、不動産エージェントの副業です。
未経験でも可能な副業ですが、いくつかおさえておくべき注意点があるため、そこについて実際に副業で不動産エージェントとして活動をしている筆者が解説します。
目次
副業不動産エージェントとは?
副業不動産エージェントとはその名の通り、会社員など本業がある人が、土日などの空き時間を活用して、不動産の営業をすることです。
不動産の営業とは、賃貸や売買などの家探しのお手伝いです。
宅建免許を持つ不動産会社と業務委託契約を結んで業務に従事します。
そのため未経験でもサポートを受けながら業務ができる点も特徴です。
副業不動産エージェントが注目を集める理由
なぜ今副業として不動産エージェントが注目を集めているのでしょうか?
理由は大きく2点あります。
会社員が休日の空き時間を活用してできる
皆さんも家探しをしたことがある人が多いと思いますが、会社員で働く人の場合土日などの休日に内見に行ったり不動産会社との契約をしたりするはずです。
つまりエージェントとして働く場合も、不動産の仕事は土日に集まりやすいのです。
これが会社員で土日休みの人が副業で不動産の仕事を始めやすい理由の一つです。
報酬が高い
報酬は成果に応じて支払われるため、契約が取れなければ収入はゼロですが、不動産は高額な商材でもあるため、1契約取れた際の単価が高いという点で、副業の中でも稼げる副業として注目を集めています。
業務委託契約を締結する宅建業者によって報酬率は異なりますが、仲介手数料の50-90%が報酬として受け取れるケースが多いです。
不動産の仲介手数料とは、
賃貸の場合:家賃1ヶ月分
売買の場合:物件価格×3%+6万円
が基本です。(一部物件や価格によって異なります。)
家賃10万円の賃貸物件を契約できた場合、
10万円×50-90%=5-9万円
が報酬として受け取ることができます。
売買価格3000万円の物件を契約できた場合、
3000万円×3%+6万円=96万円(仲介手数料)
96万円×50-90%=48-86.4万円
が報酬として受け取ることができます。
この土日を活用でき、報酬が高いという2点が副業で不動産エージェントが注目を集める主な理由です。
注意点
ところが、不動産エージェントの仕事はそんなに甘いものではありません。
未経験でもできるとはいえ、以下の注意点をおさえておかないと後悔することになるので注意しましょう。
注意ポイント
- 高額商材のためお客様から求められる品質が高い
- 知識が必要
- 関係者が多く、業務がアナログ
- 適当な業者が多い
高額商材
まず一点目、不動産は高額な商材であり、最も日々の生活に密接に関連するものです。
そのため、当然お客様も慎重になりますし、後悔のない買い物をしたいと思っています。
勢いやノリで契約が取れるものではなく、きちんとお客様に寄り添って高い品質で対応できないと難しいでしょう。
高額商材を取り扱う責任と覚悟を持って仕事をできない人はやるべきではありません。
また、実際に内見に行ったり契約するのは土日が多いですが、お客様との連絡は平日でもバンバン発生します。
本業が忙しくて平日は全く副業に時間が取れない、という方についても不動産の仕事は難易度が高いです。
知識が必要
当たり前ですが、自分が全く知識のないものを売ることは難しいです。
不動産は宅建業法に基づいて取引する必要があるだけでなく、お客様が検討しているエリアや住環境としての知識などが求められます。
業法に絡む部分は業務委託を結ぶ会社でサポートしてくれますが、エリアや家に関する知識などは最初は特に苦労するポイントです。
まずは自分が詳しいエリアに絞って対応するなど限定的にスタートすることを検討してみてもいいでしょう。
関係者が多く、業務がアナログ
不動産取引は関係者がとても多いです。
賃貸の場合は仲介会社、管理会社、保証会社などが登場します。
売買の場合はそこに住宅ローンに関する金融機関や登記に関する司法書士などが登場します。
そしてこの多くの関係者とのやり取りがとてもアナログです。
いまだにFAXでのやり取りが発生するなど、デジタル化が全然進んでいないのが不動産業界です。
従って業務をやる上で本業でITツールを当たり前のように使っている方からするとびっくりしますし、業務のやりづらさを感じる点は多いでしょう。
適当な業者が多い
先述の通り、不動産取引では他の不動産仲介会社や管理会社などとやり取りが発生します。
これら業務で関連する会社がかなり適当で雑な業者が多いのです。
不動産会社は約12万社あると言われており、これはコンビニよりも多いと言われています。
つまり小規模な業者が圧倒的に多く、そのような会社ではリソースやオペレーションが整っていないことからかなり属人的な業務をしています。
そうなるとどうしても業務が雑だったり、書面で残すことを怠って電話で言った言わないなどのトラブルが発生しやすいのです。
以上、これらの注意点をきちんと認識した上で始めないと、理想と現実のギャップに落胆することになるでしょう。
副業として稼げるからという理由だけで飛び込まず、これらの注意点を加味しても自分にできそうか?という視点を持って判断することをおすすめします。
まとめ
不動産エージェントの副業は、土日などの空いた時間を活用して高い報酬をもらえるという利点がある一方で、
不動産の仕事ならではの落とし穴や注意点があることについてご紹介しました。
不動産の仕事に興味がある人や、副業で働く不動産エージェントが気になる方は、不動産業界に特化した求人サービスに登録して見てみるとどんな仕事があるか、自分にもできそうな仕事があるか確認ができます。
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報酬率やサポート内容なども会社によって様々なので、最終的には複数エントリーして比較した上で自分にできそうか判断してみることをおすすめします。
宅建を持っていなくてもエントリーできる求人もありますのでご安心ください。
筆者も実際に副業で不動産エージェントをやっていますので、TwitterのDMなどでご質問いただければリアルな実態を回答させていただきます!